認知症の症状があることを理由に活動への参加を断られてしまい、外に出る自信をなくし閉じこもりがちになってしまう方が多くおられます。認知症の方やそのご家族が安心して暮らしていけるまちをめざし、地域包括支援センターに配置されている認知症の相談員(認知症地域支援推進員)が中心となって、阪南市における取り組みの後方支援を行っています。
安心して外出できるまちに
認知症の人たちとの隔たりを作らない。当事者にも、その介護者にも、居場所と出番をつくり、人々がつながる試みです。
*写真は認知症サポーター養成講座修了の証『オレンジリング』をつけた高校生たち
興味のある活動にご参加ください
おにぎりカフェ(おにぎり会)
妻を介護されている本人(要支援者)から、「生きがいであった田植えの作業ができなくなった」との声を地域の活動者、事業所、認知症に関心のある方たちが受け止め、田植えや畑の作業を支援することがきっかけで活動が始まりました。今では高齢者の生きがい支援にとどまらず、認知症、障がい、ひきこもり、児童など、誰もが参加できる居場所として、地域活性化に向けて取り組んでいます。
認知症にやさしい図書館づくり(マスターズカフェなど)
2018年9月、『認知症にやさしい図書館づくり』を目的に地域で活動する住民と各種団体が協働して、プロジェクトチームを立ち上げました。図書館内において、「認知症啓発コーナーの設置」、「認知症サポーター養成講座」「認知症の方や・その介護者が運営する認知症カフェの開催」を目標として、多機関協働での取り組みを進めています。
(マスターズカフェ)
認知症の当事者、その家族や協力者が中心となりカフェを運営しています。カフェの接客や飲み物を作るのも認知症の当事者が行っているため、活動を通して「自分でも役に立てる場所がある」ことをやりがいとして感じていただける取り組みとなっています。
包括GARDEN
地域包括支援センターでは、敷地内に花壇を造り認知症の当事者やその家族、地域の方々にも協力をいただきながらお花を育てています。日々の手入れや水やりも、認知症当事者の方々がご自身の役割として行って下さるなど、活動の一部になっております。
”認知症の相談ができる場所”だけではなく、”気軽に相談ができる場所”になるよう認知症の当事者を含む、認知症にお困りごとを抱える方々が活躍できる場づくりをめざしています。
卓球クラブ中田会
「認知症が原因で、卓球クラブへの参加ができなくなった方がいる」「認知症の方でも参加できる卓球クラブを作りたい」との声を受け、相談者を中心にボランティア活動団体”卓球クラブ”の立ち上げ支援を行いました。たくさんの卓球仲間を通じ、中学校との交流も行うなど、気軽に参加できる活動になっています。
釣りプロジェクト
認知症になっても趣味など好きなことを行えるよう、漁港や地域住民組織・福祉組織、若者が協力し漁港内の磯釣りを皆で楽しむ取り組みとなっています。
認知症サポーター養成講座
全国キャラバン・メイト連絡協議会が行っている養成講座で、認知症高齢者にやさしい地域づくりを手助けする「認知症サポーター」を養成しています。認知症サポーターは、認知症を理解し地域で暮らす認知症高齢者やその家族が安心して生活を送れるように、温かく見守り支援していただく応援者として期待されています。
地域・ケア会議
地域ケア会議は、個人の課題や地域の課題に関係機関や近隣住民が集まり解決策を話しあう会議で、地域包括支援センターが実施しています。認知症の普及啓発イベントはさまざまな形で随時実施しています。
認知症にやさしいまちづくりを寄付で応援ください
限られた予算で認知症にやさしいまちづくりの事業を実施しています。より充実した活動を取り組むために、みなさまからご寄付をいただけると大変助かります。
※オンライン寄付決済システム「Syncable」のページから、クレジットカード・銀行振込・AmazonPayでご寄付いただけます。
用途指定を希望される場合は入力内容の確認画面の「団体へのメッセージ」にご入力ください。
この取り組みを知りたい・広げたい方へ
詳しい実践内容や職員の関わり方を知りたい、視察や講演を頼みたい、という場合は以下のフォームよりお問い合わせください。