相模原市の障がい者施設殺傷事件についての声明

 

 昨日、7月26日未明に神奈川県相模原市の障がい者施設で多くの入所者が殺傷されるという大変痛ましい事件が起こりました。被害に遭われた方々に心よりご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様にはお悔み申しあげます。

 

 私たち阪南市社会福祉協議会では、公民協働で策定した「阪南市地域福祉推進計画」において、基本理念に『市民みんなの基本的人権を大切にする福祉のまちづくり』を掲げ、障がいのある人もない人も誰もが住み慣れた地域で共に暮らし合えるまちづくりに取り組んでいます。

 また、阪南市社会福祉協議会の指針においても項目の第一に「人権尊重の原則」として「全ての住民が人としての人権が尊重され、自由で安心して暮らせる街づくり」を掲げ、役職員一同大切に遵守しています。

 

 今回の凶行が、抵抗のできない重度の障がい者を狙った犯行であることや、また「障がい者なんていなくなればいい」という主旨の発言などが事実であれば、これらは障がい者の尊い命や基本的人権を踏みにじる絶対に許すことのできない行為だと、私たちは強く非難します。

 

 わが国では平成28年4月に障害者差別解消法がスタートし、誰もがおたがいの人格と個性を尊重して支え合う「共生社会」を創る責務を果たすことを求められています。

 この事件を機に改めて、日本全国、全世界において、障がい者を含むすべての人の命と人権が尊重される社会を実現するよう連帯することを強く願うとともに、阪南市においても市民みんなの基本的人権を大切にする福祉のまちづくりに向けてより一層邁進する決意をここに表明します。

 

平成28年7月27日

社会福祉法人阪南市社会福祉協議会

会 長  水 野 謙 二