西鳥取・下荘地域包括支援センターの渡辺です。
「あざみ会」とは、パーキンソン病患者・家族の会です。(西鳥取・下荘地域包括支援センターが事務局を担っています)パーキンソン病の患者・家族が交流し、病気の理解や困りごとを話し合い、共感し支えあうための集まりです。
5/12(金)の特別例会では、公開講演会で「患者を生きる」をテーマに、パーキンソン患者当事者である時子山昭仁(とこやまあきひと)さんをお招きし、これまでの長年の病気との闘いについて、お話いただきました。
時子山さんは39歳でパーキンソン病と診断された後、今日までもNPO法人を立ち上げたりとさまざまな活動を展開されてきました。今回、四至本副会長の企画・調整で講演会を開催することができました。四至本副会長の行動力にはいつも頭が下がります。ありがとうございます。
当日は、会員さんに加え阪南市内・市外も含めた専門職の方々、泉佐野保健所からもご参加いただき、会場はたくさんの人で埋まりました。
時子山さんからは、
パーキンソンの治療法の選択肢や、薬の効果について、服薬記録・日内変動記録をつけて主治医に説明する大切さをお話いただきました。
●食事・睡眠、運動等の日ごろの生活習慣、他の病気などとの関連が、複雑に絡み合って、症状や進行が形成・維持されていることを、患者自身が理解する。
●専門職に意見を聞くだけでなく、パーキンソン患者当事者同士が、交流を持ち意見交換し、治療方法等を理解する。
そして自分自身で改善に向けた取り組みを実施することの大事さを教えていただきました。「たくさんの知識を得て自分が主治医だという考え方で、自分に合った選択肢を決めることが目標」とお話いただきました。
その他YouTube等で参考になる資料の情報提供。ご自身が一緒に取り組んでおられるNPO法人てんびんについてなど、とても貴重な経験談をお話しいただきました。
てんびんさんは、近年、高齢化を背景に近年世界中に急激に増加している病「パーキンソン病」を、『アートの力を老いの味方に』をテーマに活動されています。
患者一人一人の症状や進行は様々であり、本人しか知りえない精神的な要因が大きいとのことです。それを共有し日常の悩み事や辛いこと、また楽しいことなどを分かち合える場所に・・・ あざみ会が今後もなれればと思います。
次回の例会は、6月9日(金)13:30から、地域交流会で開催します。ハーモニカクラブによる歌唱と、軽体操の後に交流会があります。また7月14日には薬剤師さんに参加いただき、薬についてをテーマにした交流会を予定しています。
パーキンソン病をお持ちの方や、そのご家族はもちろんのこと、ご興味のある方は、是非ともご参加ください。
次回あざみ会は 日時:令和5年6月7日 13:30~ 場所:地域交流館 共用会議室3.4 内容:通常例会 交流会 ご見学を希望の方は、お気軽にお問合せください。 事務局:西鳥取・下荘地域包括支援センター (担当:大塚、渡辺) 072-447-6428